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 1937年(昭和12年)4月に登場した16型セダンです。後席を備えるため、2人乗りロードスターよりもボクシーなフォルムなのが特徴です。そのため、 全長もロードスターよりも長く、居住性の高さが外観からもうかがえます。

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 ラジエーターグリルがより繊細なデザインになり、サイドルーバーのメッキモールの 付く位置が、中心付近から上下の縁に囲まれたものに変わっています。また、フード先端のマスコットとダットサンのエンブレムもデザインが変更されました。 搭載するエンジンは、15型フェートンやロードスターなどと同じ722ccの7型で、最高出力も同値の16馬力です。1937年は日中事変を受けて、軍需 からトラックの増産が増えていく時代背景にあり、4人乗りのダットサン16型セダンは、自動車メーカーが時代の波に飲み込まれる前の貴重な存在といえるも のです。